簡単な装置に見えますが、たくさんのテクノロジーがつまっています。
「操作のシンプルさ、疲労の少なさという実用性とともに、何よりドライブの楽しさ、使う喜びをもたらしてくれる装置にしてほしい!」そういう声に後押しされて実現したSWORD(ソード)。
わかりよく身体への負担が軽い操作方式、アクセル・ブレーキ時に自然に手になじむグリップ形状とリンク機構は、他に類を見ない滑らかで快適なブレーキフィ―リングを実現。さらに、信号の多い街中でのドライブを考慮して、独自のブレーキロック機構を開発しました。
使う人のさまざまな思いと期待、開発陣の創意工夫が、シンプルなデザインの中に凝縮しているのです。
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人間工学
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ソードは、人間工学に基づいて、「運転中の疲労度を軽減」するよう設計されています。
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アクセル時・ブレーキ時に自然に手になじむグリップ形状と独自のリンク機構は、他に類を見ない、滑らかで快適なブレーキフィ―リングを実現しています。グリップのなだらかな凹凸は、見た目のみを考慮した形状ではなく、ブレーキ/アクセル操作を、できる限りストレスなく行えるよう計算されたデザインです。
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たとえばアクセル。手動運転装置ではアクセル操作では、必ずレバーを引き続ける必要があります。ソードのグリップ操作は、テコの原理により、市街地における60km/h以内の走行であれば、ごくわずかな動作で済みます。また、身体の中央部でのレバー操作は、脇を締めた自然な体勢で、上半身全体をバランス良く使うため、疲労も最小限にとどまります。
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<実験の様子>
モーションキャプチャを利用して、運転操作時の手首、肘、肩関節の動きを解析。疲労度を最小化する構造やグリップ形状を人間工学的に実証しました。
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リンク機構
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「安全」と「快適」。ソードは、独自のリンク機構で、これを実現しました。アクセルとブレーキに取り付けたリンク機構だけで、操作レバーを引くとアクセルペダルが沈み込み、操作レバーを押し込むとブレーキペダルを踏み込む。押しても引いても、押されるリンク機構のメカニズムをブラッシュアップし、アクセルとブレーキのスムーズな切り替えを実現しています。そして、なにより重要なことは、アクセルとブレーキは同時に押される危険性がありません。ソードは、着脱式、簡易式であっても、安全性と、快適な操作感を犠牲にしません。
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操作部のデザイン
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全体的に丸みを帯びたデザインに仕上げました。ドライバーの手に触れている時間が最も長い部分であるため、最大限のなじみやすさを求めて、何度も試作を重ねた末にたどり着いたデザインです。
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シートに触れる部分の円弧は、座席を傷つけることがないようにとの配慮と、円滑なブレーキアクセルワークの実現のために工夫された形。
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アクセルにおいては、左手で上からグリップを包み込み、指先で引っかけながら手前に引きます。指が自然にかかりやすい形状に加えて、装飾も兼ねた突起部を設けています。ブレーキは、左手のひら(掌底)でグリップの手前を押します。確実なブレーキ操作のために、しっかりしたグリップ感で押し込める形になっています。
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ブレーキロック機構
ソードは、ブレーキロック機能を標準で装備しています。
ブレーキを押し込んだ状態でグリップをどちらかに倒すと、メインロッドに精密加工されたラチェット溝により、装置から手を放しても、ブレーキを踏んだ状態が保持されます。これにより、信号待ち、一時停止またはシフトチェンジ時の安全性、快適性を高めています。※特許取得済 特許第4887509号